日本科学未来館「ものづくり展」
経済産業省主催のものづくり日本大賞のシンポジウムにいく。おもしろかったです。シンポジウムの主催の難しさを最近友人と話していましたが、パネラー、司会とメンバーが優れているとほんとうまくまとまるもんだと思いました。この間の森美術館とかトークという意味では素人だったんで、やっぱり切り替えしや場の盛り上げ方、まとめ方の頭が回りきらなくてだめですが、今日は残間江里子さんでパーフェクトでした。ほんとうに知識や機転、頭の回転の切れ味もすばらしい。ほんと、日常的にこういう人に接していないとしみじみ思いました。さみしいことです。パネラーは、ほかには、車のデザインで有名な奥山 清行 氏、ルー大柴 氏、あとの2人は受賞者で藤田 和久 氏(NPO北海道義塾大学校 事務局長)木村 博彦 氏(株式会社木村鋳造所 社長)でした。ここでルー大柴を絡めるところがすごいと思いました。基本的には、高校生ぐらいを対象にしたシンポジウムなんで、ルー大柴ぐらいがいないと、学生には眠くてかわいそう。だけどルー大柴もすごい人だと思いました。やっぱり、場の空気を読むというか、話の流れをつかんで笑いをとるのがうまい。どんなフリにも完璧な返し。さすが、プロだと思うし、人としても立派なひとでした。 あと、カーデザインで有名な奥山さんもすごく話が切れた。さすが、と思うキーワードの羅列だった。なかなか、おもしろかったです。奥山さんの話もほんと講演なれしているとはいえ、すばらしかたです。ほんと、世界をとる人はすごい。一流の人、それは、職人だろうが政治家だろうととなんだろうと職業人として一流であれば人間としても一級の魅力があるというのに納得しました。みんなすごかった。さて、展示もみました。おもしろかったのは、この山下工業所です。会場の一番最初にまさに輝いています。新幹線の0系から先頭車両をアルミのたん金だけでつくっている。機械化より人の方が安いというのもすごい。展示全体の構成は、あまり面白くなかったです。やっぱり、その受賞のモノのそのすごさがよく伝わらない。シンポジウムで配ってもらった小冊紙のできがよかった。この基調展示のようなシャンパンタワーは、なんか、この賞の趣旨とあっていない気がした。たしかに、タワー状を上から下へ積み上げられた1つ1つの技術を流れていくというコンセプトは正しいけど、シャンパンタワーというものがものづくりの現場とあってないのが気持ち悪かったです。だって、この展示されてるものを作っている人たちはシャンパン飲むタイプの人たちじゃないもの。そういうセンスのずれって本当に気持ち悪い。最後の写真が米沢織の織元山口の山口さんの作品。本当はこの作品をみにいったんですが、このアルミのチェロをつくった山下工業にあっとうされました。日本車輌製造のN700系のDVDと合わせてみると感激倍増ですので、この世界観を満喫したいと思う方は、ぜひ、どっぷり本物の世界に漬かってほしい。さて、この地に足がついた受賞者の人たちの経済産業省のお役人の国策「ものづくり」は、うまくいくのかなぁ。経済産業省のお役人もきてたけど、やっぱホワイトカラーな感じだし、本質的には、職人とか製造業は彼らにとっては遠い他人事だし、そういう意味で役人ってプロな感じがしませんでした。
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